長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

フィルタリングはどこまで信用できるか

 携帯電話のフィルタリングには『ホワイトリスト方式』と『ブラックリスト方式』の二つがあることはご存知のことと思う。
 『ホワイトリスト方式』は文字の通りで安全なサイトにしか接続できない。反対に『ブラックリスト方式』は安全でないと思われるサイトにつながらないような仕組みだ。利便性は当然『ブラックリスト方式』が高いが安全性は『ホワイトリスト方式』に比べると低くなる。
 また、問題はブラックリストにのっているサイトを審査する機構が民間により運営されているが、そのメンバーの中に問題を起こしたサイトを運営する会社の代表者がいることも事実のようだ。
 こんな状況で『ブラックリスト方式』のフィルタリングがどこまで信用できるかははなはだ疑問だ。
 また、現在18歳未満の青少年の、インターネット端末としての携帯電話による被害が凄まじい勢いで発生している。しかし、この殆どが事件として立件する事が出来ず十分な対応がとられていない。
 警察はあくまでも民事には不介入なのである。掲示板などによるいじめに関しても事件として立件できなければ警察は書き込みの消去をプロバイダーに『お願い』するしかないのだ。
 石川県では全国に先駆けて子供総合条例が改正され、少中学生には携帯電話を持たせないことが条例化される予定である。
 これには賛否があることはよく理解している。また、有識者の中には規制する前に使い方を指導すべき、と言う声が上がっていることも理解する。私もそう思う。
 しかし、それには時間が掛かることは間違いなく、その間に昨日も、今日も、そして明日も被害者が出ることも理解しなくてはならない。
 そういう意味では今回の条例改正は世論に一石を投じるきっかけとなって欲しい。携帯電話を『持たせる・持たせない』を議論する前に私たち保護者は携帯電話がもたらすリスクを十分に学ぶ必要がる。
 携帯電話を販売する方も、サイトを運営する方も、私たちも全てが親なのである。親が子供の幸せを願わない訳が無い。そう思えばこの根っこはお互いに通じている。そうすれば必ずどこかで折り合えると私は信じている。
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