長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

皆既日食と神風


 朝、空を見上げると厚い雲に覆われている。今日は皆既日食トカラ列島付近で観測できるそうである。
 九州地域でも部分日食ではあるが90%前後の日食が観測できる。しかし、この天候では観測は難しいだろう。
 今回の視察の次の目的地は知覧の特攻平和記念館である。知覧は以前からどうしても訪問したい所だった。
 知覧へ移動中に突然辺りが暗くなったので車を止めて外へ出て空を見上げると、厚い雲が一瞬晴れて三日月の様な太陽が顔を覗かせた。
 後で分かった事だが鹿児島では天候が悪く、部分日食は観測できなかったそうだ。それが知覧の辺りだけ風が吹き太陽が顔を出したことに神風が吹いたと皆大騒ぎだった。

 知覧では特攻平和記念館を視察する。特攻に出撃したのは二十歳前後の若者である。彼らが残した遺書を読むと目頭が熱くなり涙がとどめなく流れた。
 しかし、今の二十歳前後の若者にあの文章が書けるだろうか。当時の教育水準の高さを垣間見ることが出来る。
 そして、当時の若者が純粋に家族のことを思い、国のことを思い散っていった事実に改めて胸が熱くなった。
 決して特攻という行為を美化してはならないことは理解しているが、それを否定することも私たちは行なってはならない。
 今の日本と平和な社会は少なくとも国を思い散っていた彼らの犠牲の下にあることは間違いのない事実であるからだ。
 今回の経験を文章にすることは難しく、とても安っぽくなってしまったことをお許し願いたい。
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