長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

家内製手工業

 今日は金沢ロータリークラブの例会に出席する。蚊谷会長から、今度、東山に『箔記念館』ができると言うお話が合った。金箔は金沢の伝統産業のひとつで、全国で生産される箔の98%を占める独占的な地域だ。
 これは金沢の湿気の多い気候が箔打ちに適していたことと、箔を消費する産業(漆器や仏壇製造)が近くにあったことも幸いしたようである。
 しかし、考えてみればこの時代に家内製手工業の形態に近い産業で生業が立つことがすごいことだと思う。これは金箔という製品が価格弾力性が非弾力(価格を上げても需要が大きく変わらない)であることも理由のひとつだろう。すなわちある業種にとって、絶対的に必要な物なのである。
 以前に知り合いの金箔製造業の知人が『同じ箔でも○○さんのところの金箔しか、うちは使わない、といって何代もお付き合いをしているお客様が多いんですよ。』といった話からも、基盤になるお得意様がしっかりと根付いていることがわかる。
 私たちのお客様にも一部ではあるが、私たちをご指名いただけるお客様がいらっしゃることは本当にありがたいことだと思っている。
 以前にも記したが、それも過去の私たちの企業を支えてくださった所先輩が築づき上げた信用の上に成り立っているからであり、今の私たちの信用の下にあるのではないことを理解しなくてはならない。
 今私たちが築いている信用は未来に評価されることなのである。その為にも企業理念に沿った活動が出来ているか、お客様の視点でものを見ているかが、私たちの企業の将来を決定付けて行くことを再確認しなくてはならない。
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