長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

油断

 比叡山延暦寺、本尊厨子の釣灯篭には天台宗の開祖、最澄の時代から燃え続けている『不滅の法灯』がある。この法灯は延暦寺の僧侶によって朝と夕刻に油が足され、1200年もの間燈り続けている。
 しかし、この法灯は織田信長延暦寺を焼き討ちしたことにより一時期途絶えたが、山形県立石寺に分灯されていたものを移して現在に伝わっている。
 この法灯に油を注ぐことを忘れると、この法灯の灯火は途絶えてしまうことになる。これを『油を絶つ』すなわち油断と言ったそうだ。油断の語源は延暦寺の『不滅の法灯』からきているそうである。
 この話は先日私が所属する金沢ロータリークラブの蚊谷会長が比叡山延暦寺に行った時、お話を聞いてこられた。毎日の生活の中で『うっかり』すると言うことはよくある事だ。
 これは慣れから来ることが殆どである。ビジネスの世界でも普段当たり前に行われていること程、ミスを犯しやすい。
 まさしく、油を朝夕忘れずに足されることが当然のことなのに、誰かがやるだろうと思って油を絶ってしまうことに似ている。それ自体は単純なミスなのだが結果は重大な事になりかねない。
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