長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

今日は仙台から【その2】


 目を覚ますと六時半を過ぎていた。昨晩は少々遅かったのがたたった様だ。仙台でもランニングをしようとバッグにランニングシューズを忍ばせてきたのに残念。
 ただ、外は雨模様だ。朝からとても蒸し暑い気候である。仙台駅から特別第二分科会(文部科学省が主幹)が開催されるお隣の名取市に向かう。
 基調講演はキッコーマン株式会社相談役の茂木賢三郎氏による『日本の未来を担うひとづくり』というテーマでお話をお聞きした。
 講演の中で茂木氏は『人づくりが教育の根本であり、国家の反映に欠かせない。その為には問題を捉えて解決していかなくてはならない』と企業経営者の切り口からお話をしてくれたのでとても共感を覚えた。
 茂木氏は五つの問題点を挙げられた。
 1.躾、道徳教育の不足 日本の道徳教育は何時から崩壊したのか、茂木氏はその時代を生きてこられた。彼の持論は昭和20年の8月を境に変わったのではないかと仰られた。占領軍はWGIPウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム )「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画」を三年間に渡り実行した。それがかたちを変え、日本教育の中に残り日本人のアイデンティティが失われた。(言葉足らずは危険なので後の機会に譲りたい。)
 2.歴史教育に問題がある 日本人は正しい歴史認識をしっかりと行なう必要がある。
 3.基礎教育の不徹底 例えば一時、円周率π=3としたことがあった。これでは円に内接する正六角形の円周と円の円周がイコールになってしまう。(正六角形の円周=6r:円の円周=2πr)
 4.公立学校の教育レベルの更なる向上
 5.大人の規範意識の向上 こどもは大人の背中を見て育つ。今子供に誇れる背中を見せられる大人がどれだけいるだろうか。
 書面では全てを表すことが出来ないので一部誤解の無きようにお願いしたいが、問題を解決する為には正しく現状を認識するということが不可欠だ、という考え方は企業経営者そのもので、私は非常に共感を得ることが出来た。
 特に経営者は世論に惑わされることなく正しい情報を見極める能力が必要だ。その為には自分が納得できるまで調べることが大切である。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ