長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

山の中のピザ屋さん


 金沢市の郊外、不室町に石釜でピザを焼いているイタリアンレストラン『アルベロ』がある。このお店は通りすがりのお客さんがたまたま入る店ではない。
 間違いなく、このお店に来ることが目的でなければ、来ないような場所だ。
 金沢の森本インターから二又町を通って、富山県南砺市に抜ける旧道を走ると、田んぼの真ん中にポツリと立っている。
 お店の中は何かほのぼのとした雰囲気で、今流行の『スローライフ』を地で行っている様なお店だ。友人の紹介で行ってみたのだが、メニューは石釜で焼いたピザだけだ。
 しかし、このピザがこれまでのものとはイメージをくつがえす。ピザと言えばとろけたチーズにオリーブオイルやベーコンの油がたっぷりという、イメージだが、この『アルベロ』のピザはとてもあっさりしている。
 いつもなら、一枚は食べられないのだが、ぺろりと食べられてしまうところが不思議だ。
 営業時間もピザの生地がなくなったら終了である。お腹にたまらないから二枚でも食べてしまいそうである。
 こんな田舎で、お店に来てくださるお客様だけをお相手し、自分の納得がいくピザを焼いて暮らせるとはなんと幸せだろうと思う。
 たぶん私たちには分からないご苦労もお有だろうが外から見ていると、うらやましい限りだ。
 お店の外でコスモスがとても気持ちよさそうに風に揺れていた。また尋ねてみたいお店である。
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