『パワー・オブ・フォロー』

　北京オリンピックの陸上競技で銅メダルに輝いた日本チームの浅原選手は『ある瞬間に自分の実力を超えて、それ以上の実力が出ていると感じることがある。』これを彼は『パワー・オブ・フォロー』と言った。
　この経験が出来るのは、『必ず出来る、やってみせる』という気持ちとそれに向かって真摯に努力する人だけである。
　しかし、ほとんどの場合やる前から勝敗が付いていることが多い。それは最初から『出来ないと』自分で決めているからである。自分で決めたこと以上の結果は当然ながら期待することは出来ない。
　多くはこの事実を知っているものだ。そして、他人には『努力しないで出来るわけがない』と自ら言っているのである。しかし、自からその場面に直面すると、簡単に『出来るわけがない』、と言ってしまう。
　これには様々な背景があるが、一番大きな原因は『好き嫌い』よることが多い。私たちは好きでなくとも、やらなくてはならないことが多々あるものだ。それは仕事である以上当たり前のことなのだが、『好き嫌い』で判断してしまうとこの価値判断が狂ってしまう。
　何事も出来ないことなどほとんど無い。私たちは今年度ナガノイズムを復活させようと定めた。ナガノイズムとは『絶対に出来ないといわない』という事に代表される。
　これを毎朝唱和していながらぶつぶつと『出来るはずがない』と言うことは、全社に影響を及ぼすことを認識していただきたい。
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