長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

日本の頭脳の流出

 今日、NHKで『日本の頭脳は何処に行く』という報道番組が放送されていた。日本で活躍していた技術者が国内でリストラの洗礼を受け、国内企業での再就職を断念し、中国メーカーに就職の道をかける日本技術者を追跡取材していた。
 私はこの報道番組を見て、日本が長い間かけて積み上げてきた技術がいとも簡単に中国に流出し、中国企業のレベルを支えている事に恐怖感すら感じた。
 資源の無い日本が何故GDP世界第二位の座に上りつめることができたのかは、いまさら説明の必要はないだろう。その日本の技術を支えてきた頭脳が中国に流出する事で、結果として日本は大きな敵を自ら作り上げることになるという事を理解しなくてはならない。
 私たちも多くのことを米国やヨーロッパ諸国から学んできたことは事実だ。しかし、中国はあくまでも社会主義国家であり私たちの常識は通用しない国だ。
 中国企業が日本と同じ技術力を身に付け、日本が作る製品と同レベルのそれを製造するようになればコストをはじめ日本は全く太刀打ちできなくなる。
 日本はものづくり大国から追い落とされる。そうなった時私たちの国の行く末をイメージしただけで恐ろしくなる。私たちの国には今、国家のグランドデザインが必要である。
 私たちの国が10年後どの様な国を目指すのか、それぞれのカテゴリーでそのデザインを描き国民にそれを分かりやすく示して欲しい。
 描かれたグランドデザインを実現するのは私たち自身なのである。
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