長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

企業の社会的責任

 私たちは教育の場としての企業の責任の重さを痛感している。これまでは会社に入社してくる新社会人の皆さんは最低限、社会人としての常識を身につけて来てくれているものと信じて来た。
 多分、それがしっかりと出来ている新社会人の皆さんもいらっしゃるのも当然のことながら事実だと思う。しかし、最近そうでない事のほうが多い気がしてならない。
 この社会人としての最低限の常識は一朝一夕に身に付くものではなく、家庭の風土や家庭教育そして学校教育等を経て、その人物の社会人としての常識が価値観として醸成されていくのである。
 良く教育業界で家庭の教育力が低下していると言われるが、それが如実に現れるのが企業に新入社員として入社して来た時だ。近年、社会人として身につけておかねばならない最低限の常識やコミュニケーション能力が大きく欠落していると感じる事が多い。
 その理由は今は言うまい。いや、言ったとしても問題提起に終わってしまうからだ。これまでの社員教育は社会人としての最低限の常識が身についている事を前提に組み立てられているが、もうすでにそれでは実状に合わなくなってきているように思う。
 私たちは企業として企業人を育てる前に、より良き社会人を育てなくてはならない。しかたがって、社会人を育成する為の教育機関としての企業の社会的責任は益々重くなってくると私たちは感じている。
 企業は社会人を育成する最後の砦だ。私たちはこの重要性を十分に認識し、全力を挙げてお互いに成長できるよう努力して行きたいと思う。
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