長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

青と赤の不思議な関係

 今朝、窓から外をのぞくと薄暗い空に星が見えた。今日も天気が良いようだ。例年ならば気温も5度以下の日も珍しくないがこの所は朝でも10度前後と暖かい。
 なんだか冬の沖縄のような感じがする。しばらくすると日本は亜熱帯の様な気候になるのではないかと思ってしまう。
 今日は地元のお客様からご注文頂いた消防車両の納車をさせて頂くことになっている。この時期の納車は天候が悪く寒い日にあたることが多くこんな日は心もウキウキするのは私だけではないと思う。

 秋晴れ(本来ならば冬晴れ?)の空はとても高くとても青い。私たちの消防車両に使用している赤色は実は『フェラーリー』のそれと同じなのである。
 これまでの消防車両の赤色はお世辞にも品質が良いとは言えなかった。私たちは雪国のメーカーであることからこれまでも塗装には力を注いできたが、さらに視認性の向上と耐食性の向上を目的に五年ほど前に新しい塗装を導入した。
 その際にこだわったのは塗膜性能だけではなく、その色そのものだった。天候が悪くとも発色し視認性を向上させるためにはどの様な赤が良いのかを試行錯誤した結果『フェラーリー』のそれが適していることに気づいたのである。
 今日のように天候が良く青い空の下ではさらに発色し非常に視認性が高い。最近蛍光塗装が一部に見られるが、それと比べても遜色が無いと考えている。さらに耐久性は十二年に相当する紫外線暴露試験をパスしており、蛍光塗料とは比べるまでも無い耐久性を誇っている。
 何も説明しなければただの綺麗な赤色としか思われないかもしれないが、私たちの消防車両には一つひとつに思いが込められているのである。『かたちは機能に従う』・・赤というかたちには裏づけされた機能が隠れているのである。
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