長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

如何なる料理にも御用命に応じます

 横浜の山下公園の前にそのホテルはある。第二次世界大戦進駐軍の最高司令官マッカーサー元帥の宿舎として使用され、作家大佛次郎も愛した歴史と品格のあるホテルだ。
 このホテルの名をホテルニューグランドという。ホテルニューグランドの初代総料理長サリーワイルは『メニュー以外の如何なる料理にても御用命に応じます』と語ったという。
 ホテルニューグランドにお越しになられたお客様が要望した料理に対してメニューにない料理でも決してできないと言わなかったそうである。

 当時のメニューが今でもホテルニューグランドに残っている。そのメニューの冒頭にはそれが確かに書かれているのである。元々料理も、ものづくりに関してもお客様の要望に応える事が基本である。
 近年では効率や標準化を追い求めた事により本来の目的を見失ってしまっている事が少なくない。私たちは常にそれを大切にする企業でありたいと思うのである。
 私たちの初代社長は『お客様の要望は聞いて差し上げなさい。決して出来ないと言ってはならない』と言った。
 私たちの企業の売上は『お客様に役立った数の総和』だという事を常に私たちは忘れてはならないのである。
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