長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

作用と反作用

 『作用と反作用』は中学生のころ授業で習った覚えのある方は少なくないはずだ。例えば、Aという物体がBという物体に力を加えると、Bの物体もAの物体に対して反対方向に同じ大きさの力を返す現象をいう。
 今日の朝礼で『作用と反作用』を人を育てるという視点からお話しさせて頂いたが、うまく伝わったか疑問だったのでここに記す事にした。
 弊社にはこの半年で幾人かの皆さんが新たに入社された。大切な事は彼らをどうやって育てるかである。社会人としての経験の大小はあれど、私たちの会社の企業理念や仕事に対する哲学を先ずは十分に理解して頂く事が先決だ。
 そして、人を育てるという事は『作用と反作用』で考えれば自らも育つという事だと理解する必要がある。どうすれば相手が成長するがを考えることが自らが成長する事そのものに繋がる。
 育てるという言葉は私たちにとっては身近な言葉だが、とても難しい事のひとつだ。何故なら結果が正しいかを判断するにはとても時間が掛かるからである。
 子供を育てる事を例にとってみても、最初は子供を育てた事のない親が子育てをするのであり、子育てをするという『作用』を与える事で子供から子育てに対する『反作用』が返ってくる。その力は自らが与えたものに等しい。
 社員を育てるのも同じだ。自らが社員を育てる為にかけた『作用』は『反作用』として返ってくる。相手の事を思い、掛けた力の分だけ自らが成長する。その力がどの様な形で現れるかは別の問題だが、掛けたものに等しく自らも成長する事が出来るのである。
 100年続く会社をつくる為には人を育てるという事が会社の『社風』や『文化』になっている必要がある。何故ならトップは何時の日か次の世代に交代しなくてはならないからだ。
 トップが代わっても、その企業が連綿と成長する為にも、人を育てる事が当たり前のように『社風』に摺り込まれていなくてはならないのだ。そして、『社風』に摺り込まれていることで『作用と反作用』により、育てられる方も育てる方もお互いに力を及ぼし合い、人の成長が会社や社会の成長に等しくなるのである。
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