長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

あれから10年


 私が金沢青年会議所の会員拡大委員会委員長をお引き受けしたのは今からもう10年も前の事である。
 当時、会員拡大委員会委員長は経験豊富なJCメンバーが選ばれていた。ある意味で花形委員会だったのである。
 そんな、ベテランが務める会員拡大委員会委員長を入会4年目の私がなったものだから大変である。当時周りから『あいつにできるのか』と言う批判や『大変な事業なのにかわいそうだ』という憐みの声もあった様に聞く。
 しかし、当時の石動理事長は私に委員長としての機会を与えてくれた。私自身は何が何だか全くわからない状態で委員長をお引き受けし、長野委員会がスタートしたのである。
 その時、献身的に私をバックアップしてくれたのが西木堂の西木戸専務、金港堂の宮谷社長、北村理治社長そして委員会メンバーの皆さんだった。午前中は会社で業務を集中して行い、午後からは金沢市内の企業を回り新入会員を募集した。
 石動理事長からは『50人を拡大しなさい』と言われていた為、毎日アポイントを取り企業訪問を繰り返した。一日一日期限が迫る中でとても大きなプレッシャーだった事を思い出す。その時入会して来た45人の精鋭が今の金沢青年会議所を支えている。
 当時、どうしようもなかった私を沢山の委員会メンバーが支えてくれた。そして今では当時入会したメンバーの中から理事長が二名、そして多くの執行部のメンバーが誕生した。あの時の経験は私の価値観に大きな影響を及ぼした。
 昨日、その時のメンバーが参集し竜動会(OB会)が開催された。今年は(株)コシハラの越原君が卒業される。彼も10年間青年会議所に在席され活躍された。きっと、素晴らしい経験をしたのだと思う。それも当時石動理事長から頂いた機会が全てのスタートだった。
 考えてみれば断る事もできた。ただ、ただ、入会当時叩き込まれた『答えは、はいとYES』以外にない、という教えに忠実に従っただけだ。『はいとYES』を選び続けなければ今の自分はなかったのである。
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