長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

雨ニモマケズ

 雨ニモマケズ  風ニモマケズ  雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテイル
 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ
 ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ
 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ 南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイイトイヒ
 北ニケンクワヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ ヒデリノトキハナミダヲナガシ
 サムサノナツハオロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ
 クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ
 これは皆さんも良くご存じの宮沢賢治の『雨ニモマケズ』である。実は私はこの詩を暗唱する事が出来る。何故かと言えば中学生の頃、当時の国語の先生に暗記させられたからである。
 当時は何故こんなことをさせられるのだろう、将来役に立つのか、と疑問に思ったものだ。そしてあれから35年が過ぎ、この震災を経験し、テレビコマーシャルで渡辺謙が朗読している姿を見てあの時の記憶がみるみるよみがえった。
 そして、この詩を暗唱できる自分にこの知識を授けてくれたのは恩師であり、当時こんな事が何の役に立つのかと思っていたが、今私たちに勇気をくれ支えてくれている。
 よく教育とは・・と言われるが、ある時体にしみ込んだものが必要な時にしみ出しそして自分を支えてくれる。教育とはまさしくこんな事だと思うのである。
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