長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

恐るべし日本の工業力

 今回、北関東大震災が発生した直後は東北地方で製造されていた様々な工業製品や原材料が、それを製造していた工場が被災した事により製造できなくなった。
 その影響はとても大きく、一時はモーター等の工業製品が製造できなくなった事により電車の運転本数が減らされたり、私たちの業界では消防車の電源線に使用するキャプタイヤケーブルが製造できなくなるなど日本の製造業に大きな影を落とすのではないかと思われていた。
 確かに、現在も復興の予定さえつかない物があるのは事実だが、その対策は非常に早いスピードで取られており、日を追うごとに状況は好転し始めている。
 それぞれの企業が自らの社会に対する使命を全うしようと全力で努力をしている結果だと思う。日本の工業力と日本人の使命を果たそうとする気質がなせる業だと思う。
 今こそ日本人の底力を見せる時だ。しかし、民間企業がものすごいスピードで対策を打つ中、日本政府の対応には少々イライラする所がある。
 先ずは、現地に日本政府主導の災害対策本部を立ち上げ、現地の情報収集をスピーディに行い、窓口を一元化すべきだ。こんな時にここは観光局だの、これは自分達の仕事ではないなど言っている場合ではない。何時まで時代遅れの縦割り行政の仕組みにどっぷりと浸かっているつもりだろう。開いた口がふさがらない。
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