これは自分の仕事ではない・・
どこの組織にも『これは自分の仕事ではない・・』という言葉を使う人間はがいるものだ。特に組織が大きくなると、それぞれに役割分担が明確になるので、勘違いし易くなる。
役割分担とは主たる役割が定められているだけで、それ以外の仕事が自分の仕事ではないという発想は大きな誤りだ。
特にマネージャークラスがこれを言い始めると、その部門は間違いなく同じ価値判断基準になる。自らが言っている事がオウム返しのように、自分に戻ってくる事を理解しなくてはならない。
この仕事は自分の仕事ではない・・という価値観が組織に蔓延するとその組織の寿命はそう長くない。社内にとどまっている間はまだ良いだろう。
しかし、これが対外的にも必ず現れるものだ。お客様に対してこれは私たちの部門の担当ではありません、となる。お客さまにとってはひとつの会社なのだ。
企業は自分一人ではできない事を多くの人材が集まり、それを成し遂げる組織である。したがって、全てが自分の仕事である、という考え方が基本にあれば何をどう対応しなくてはならないか分かるはずだ。
『これは自分の仕事ではない・・』という言葉は私たちの企業から排除しなくてはならない。特にマネージャークラスは自らの発言の影響が大きい事を十分に理解すべきである。