長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

七十七回目の創立記念日

 今日は七十七回目の創立記念式典と中期経営計画の方針発表会ならびに懇親会が和倉温泉加賀屋で開催された。
 今回の創立記念式典では多くの社員の皆さんが表彰された。中でも車両事業部の工場長は勤続30年を迎えた。
 長きにわたり弊社を支えてくれて本当に有り難く思う。私たちが七十七回目の創立記念日を迎えられたのもこれまで私たちを支えてくださったお客様と我社の社員の皆さんのお陰である。
 今、私たちは七十七回目という瞬間を受け持っており、次の百年に我社を支えてくれるお客様や社員の皆さんの為に今を努力する必要があると改めて思う。

  方針発表会が終了した後、加賀屋の客室係教育担当の長子さんから『おもてなしの心 先代女将から学んだ事』と題して講話を頂いた。
 加賀屋は三十一年間連続日本一の旅館として知られる日本が誇る名旅館である。以前から私は加賀屋の流儀、加賀屋の心という本を拝読し加賀屋のおもてなしの心に感銘を受けていた。
 何とか一度、社員の皆さんに本物のおもてなしの心に触れて欲しいと思っていたのだ。長子さんは『当たり前の事しかお話しできませんが』と前置きされたが、日頃から凡事を徹底する事を大切にしてきた私たちにとって心を打つ内容だった。
 特にお見送りの話には大きく頷くものがあった。

 ある時、長子さんが何時ものようにお客様が見えなくなるまでお見送りをした後、先代女将に『何故お客様が見えなくなるまで見送るのですか お客様は見ておられないと思います』と言うと、先代女将は『後ろを見てごらんなさい 後ろにいらっしゃるお客様が見ていますよ』と仰られたそうだ。
 私もなるべくお客さまがお帰りになられる時はお見送りをするようにしているが、何時もお客様は見ておられないだろうという思いが強かった。
 しかし、今日のお話からお客様が見ていなくとも社員の皆さんが見ている事に気づかされた。私たちの行動を何気なく見ている社員の皆さんにおもてなしの心が伝わるのである。長子さん本当にありがとう。
 その後の懇親会では皆さん大いに盛り上がった事は言うまでもない。
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