長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

加賀屋に思う


 夜中に目を覚まし時計を見ると午前2時だった。少し頭がズキズキする。昨日の宴会で調子に乗り少々飲みすぎ様だ。
 部屋へ戻り蒲団の上に横になった事までは覚えているが後は記憶が無い。風呂へ行こうと思い大浴場へ、夜中の二時にお風呂に入る人などいないと思ったが何人か入っていた。
 それも全員が弊社の社員の皆さんだった。みんな本当に元気が良いと感心してしまう。部屋に戻りブログの更新をしていない事に気づき、午前3時頃から書き始めた。
 今回、加賀屋を訪れ、客室係教育担当の長子さんのお話を聞き、実際に加賀屋のおもてなしに触れ、思う事があった。今回、七十七周年の記念式典がある事は加賀屋には伝えておかなかったが、挨拶の中からそれを読みとり、宴会の途中で鯛の船盛りを届けてくれる配慮は普通の旅館にはなかなか出来ない事だ。
 加賀屋のすごさは当たり前の事が当たり前に出来ている所にあることに気づいた。浴衣などはサイズを聞かず客室係が持って来たものはピタリと体に合った。お客様が汗をかいていればさりげなくタオルを持ってくる。朝、浴衣で朝食会場に行く人には草履を、平服で行くと見れば靴がさりげなく置いてある。
 これは、お客様をよく観察していないと出来ない事だ。当たり前と言えば当たり前かもしれないが、それが何気なく当たり前に出来ている所が、加賀屋が31年間連続日本一になる理由だと思った。
 31年間日本一になる理由は特別な事ではない。凡事が徹底されている事に他ならないのである。
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