長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

精密機械と鍛冶屋

 バイクの世界に足を踏み込んで6月で一年を迎える。友人の八木君から『ツールドのとに出ましょう』と声を掛けられ『分ったよ』とカラ返事をしていたが気が付けば深くはまり込んでしまった。
 最初はバイク用語も全く分らなかったが、最近はそれなりに分る様になった。バイクに使われるコンポ(ギヤを変速する装置)は大きくは日本製のシマノ、イタリア製のカンパニョーロ、アメリカ製のSRAMがある。最初はやはり日本製だろうとシマノを選ぶつもりだったが、八木君から『やはりイタリアのフレームにはカンパニョーロでしょう』といわれ言われるがままにカンパを選んだ。
 シマノとカンパは精密機械と鍛冶屋と表現すると分りやすいだろうか。シマノはまさしく日本人がつくった物で非常に精密で変則も羽のように軽いし、確実だ。
 カンパは感性でつくられている様に思う。材質も純度が高いシマノに対してカンパは経験的に不純物を配合する事で素材の強度を上げていると聞く。また、イタリアンデザインはディテールが部分的に見ても全体を見ても美しい。
 まさしくForm Follows Function(かたちは機能に従う)である。一昔前の日本の工業製品は精密だがハンドメイドによる味があった。
 まさしく江戸風鈴のように精密だが味があり、かたちには意味がある。私はこんな製品がとても好きなのである。
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