急流で馬を乗り換えるな？？？

　極力政治の事はブログでは触れない様にしているが、不信任の問題もいったいどうなっているのかと思う。
　連日報道では管政権に対する批判が盛り上がり、世論もそれに追随しているが、これは管政権に限った事ではなく誰が首相になっても変わらないだろう。
　問題は原因他人論で他者を批判する日本全体の雰囲気である。報道も含め評論をするが、どうすれば良いかを考えさらに行動する人間があまりにも少ない。
　無責任な発言からは何も生まれない。たしかに管政権に対する不信任案が提出されるに値する政局運営である事は理解できる。特に震災復興には先ずは経済対策に対して大きなリーダーシップが必要だ。当然、私たちも出来得る事を考え全力で実行するが今回の東日本大震災復興に要する費用はあまりにも大きい。
　私たちが事業を展開する際は必ず財源を担保する。今回は経済対策がそれに当たる。それ無くして増税を図るのは狂気の沙汰だ。全く部分最適である。政治家が官僚的になれば部分最適に陥る。
　政治だからこそ全体最適でものを見る必要があるのだ。さらに言うなら政策の内容が部分最適にさえなっていない。
　『急流で馬を乗り換えるな』という言葉がささやかれてはいるが、判断はふたつにひとつだ。乗り換えずに一緒に流されるか、乗り換えて渡りきるかしかない。政治家は方向性を定め、官僚はその実現の為に政治家を支えて欲しい。
　今は日本がひとつになれる機会なのである。政局の混乱を国民はだれ一人として望んでいない事を理解して欲しい。