長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ホームステイ事業を振り返る

 被災地からの子供たちを石川の地に迎えてからそろそろ一ヶ月が過ぎる。非常に短期間での準備作業だったので毎日、県PTA連合会の事務局はてんやわんやだった。今回の事業は私自身が海外出張の為、皆さんに大変なご迷惑をおかけした。
 事務局長の竪畑先生を先頭にそれぞれのメンバーが自らが成すべき事を主体的に行動した事が成功に繋がった。多くの時間をこの事業の為に費やしてくださった方から、ほんの短い時間だったが係わってくださった方まで様々だが、誰一人欠けてもこの事業は成功しなかっただろう。
 ただ、多くの時間を費やしたメンバーは被災地の子供たちからメールや手紙をもらうなどして交流を続けているようだ。『苦労の後には良い事が待っていたのでは』と問うと、誰もが『苦労などしていない楽しんで事業を行った』と答えるに違いない。

 それほど、みんな活き活きと活動していた。子供たちの笑顔も心に残るが、メンバーの笑顔を私は忘れない。素晴らしい仲間に恵まれた事に感謝したい。
 今日はその仲間が集まって反省会を行った。最初は何かをしてあげなくてはという気持ちがメンバーに強かったが、そうではなく子供たち自らが考えて主体的に活動し、子供たちが成長してくれる事が大切だという事に気付いた、と語ったメンバーがいた。
 その通りだと思った。ハーバード大学マイケル・サンデル教授は『最高の教育とは自分自身でいかに考えるかを学ぶことである』と語っている。
 被災地に対する支援はこれで終った訳ではない。これから何が出来るかを考え実行する過程の中で最も成長できるのは私たち自身なのかも知れない。
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