長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

天高く馬肥ゆる秋

 今日の金沢は『天高く馬肥ゆる秋』という言葉にぴったりな一日だった。私たちは秋晴れを良く『天高く馬肥ゆる秋』と形容するが、その語源は何処にあるのか調べてみた。
 するとその語源はいつも使っている言葉の意味と全く違う事に気がついた。
 この言葉の語源は紀元前、騎馬民族が中国の北部で遊牧生活を営んでおり、その土地は非常に冬寒く、食料は全くとれなかった。騎馬民族は馬に春から夏にかけて馬に草を十分に食べさせ肥えさせそして、秋になり収穫の時期を迎えると、十分に肥えさせた馬で南下し農作物を強奪したのである。
 すなわち、『天高く馬肥ゆる秋』とは秋には北からやって来る騎馬民族の強奪を警戒せよ、という戒めの言葉であり決して日本で使われているように食欲の秋、豊穣の秋を形容するのは全くの誤りらしい。
 この様な言葉は他にも多く存在する。過日、テレビ番組で日本語が間違った使い方をされているケースが非常に多いとを報道されていたが、その殆んどがその意味の真意を知らず感覚的に使ったことで、勘違いが広がった事が主な原因ではないだろうか。
 例えば『気がおけない』というのは『相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと』が本来の意味だが反対に使っている人のほうが最近多いようだ。日本語は改めて難しい言語だと思うのである。
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