長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大人を育てる

 多くの皆さんから機会を頂き10年間PTAのお世話をさせて頂いた。今度、日本PTAから表彰を頂ける事になった。ありがたい事である。
 この10年間の活動を振り返りひとつ思う事がある。私たちは子供の為に活動をしてきたと思っていたが、実際は未来の大人を育てて来たのではないかと思うのである。
 教育基本法には教育の目的は、『人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない』と記されている。すなわちより良い大人を育てる事が教育の最終目的であり、PTAを通じて子供たちにかかわる事はその過程でしかないのだ。
 とすれば私たちがなすべき事は必然的に見えてくるはずだ。私たちの価値観は子供たちの成長に大きな影響を及ぼす。間違いなく子供たちは私たち大人を見て成長する。子供たちは私たちが言った通りには育たない。私たちがやっている通りに育つのである。
 私は価値観そのものは時代や年代によって変化するものだと思っているが、不変の価値観もあると思うのである。そのひとつが『損得、好き嫌い』で物事を判断するのではなく、『正しい事を正しく行う事』だと思っている。
 その不変で普遍の価値観を先ずは私たちが実践する事が何より子供たちに対する姿勢なのだ。シンプルだが実行が難しい事は承知しているが、今やらねば、子供たちは既に大人への成長の過程にある事を忘れてはならないのである。
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