長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ギリシャ危機の再燃

 一旦はEU首脳の合意により何とかギリシャ危機は回避されるかとも思われたが、ギリシャパパンドレウ首相がEU首脳が合意した財政・金融危機の包括策を受け入れるかどうか、国民投票を実施すると発表した事により先行きは不透明になった。
 救済以外の選択肢はありえないという大前提の下でEU首脳が合意した案が否決されればギリシャ国家は破綻し、その影響はEU諸国だけではなく、全世界に飛び火する事は想像に難くない。
 この様な重大な判断を国民に委ねるというのは如何なものかと思う。ギリシャ国民が今回の事を鳥瞰的視野で判断できるとは到底思えない。それはギリシャに限らずどこの国でも一緒だ。自らの生活が価値判断の基準であり、世界の経済の安定が価値判断の中にあるはずも無い。
 政治的に大きな判断は、成熟し正しい価値判断基準を持った政治家が自らの進退を懸け、意思決定をしなければ解決する事はできない。
 意見を聞くことは大切な事だが、全てが納得できる玉虫色の策などありはしない。最後はトップの判断である。今後のギリシャ国民投票の行方を注意深く見守り、仮にネガティブな結果が出た場合の対策を考えておく必要がある。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ