表面上の現象を捉え、判断してはならない
工程が遅れるのは単純にマンパワーが足りない事が原因なのだろうか。確かにマンパワーが足りない事も原因の一つかも知れない。
しかし、全てではないはずだ。車両事業部の仕事は消防車をつくるだけではなく、受注から納車まで一連のプロセス全てが仕事だ。全体を眺めて見る事がとても大切な事なのである。
製造部門だけを眺めるのではなく一連のプロセスを眺めれば工程が遅れる原因が他にある事が見えてくるはずだ。製造だけを見ると、それそのものは隠れていて見え難いのだ。
そこに私たちの仕事は物をつくる事、それ以外は他の仕事という考え方がないだろうか。すると、途端にその他が見えなくなる。
物をつくるという視点だけで工程を見るのではなくその一連のプロセスを上流から下流まで今一度見直して欲しい。
工程が遅れているのは、手待ちがあるから・・手待ちがあるのは・・ペンディングになっている仕様が決まっていないから・・部品が納期通りに入って来ないから・・等大きく眺めれば様々なものが見えてくる。
したがって工程遅延の対策として、人員を増員するのは問題の本質を捉えているだろうか。対処療法は対処療法でしかないことはもうお分かりだろう。問題の本質を見極めて手を打って欲しい。
私たちにはお客様に喜んで頂ける卓越した艤装技術がある。それを活かすのは俯瞰的マネージメントに他ならない。