長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ブータン国王の演説に目頭が熱くなった

 まだ31才の若者が素晴らしい演説を日本の国会で行なった。その細かなところまで配慮された内容は驚きと共にブータンと日本人の気質が非常に似ていることを示している。
 国王の演説の中にこんな一節があった。『両国民を結びつけるものは家族、誠実さ そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどである』
 確かに過去、日本人は自己よりも公益を高く位置づける民族だった。私達も小さな頃はそう教育を受けたものだ。掃除をする時も先ずは皆が使う公共の部分から掃除し、自分の机は一番後でと言われた。
 だから、今でもそんな部分は身についている。また、自らの行動が他にどう影響するか考えなさいと言われたのも『個』は『公』の中にあることを伝えたかったのだと今になって思う。
 こんな日本人の気質は十年や二十年では変らないものだ。それを今回の東日本大震災の際の被災者の行動が示している。
 最後にブータン国王は以下のように述べた。
 『皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。』
 私達は何時までもこんな国民でありたいと願うのである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ