未晒(みざらし)蜜ロウワックス
わが家では床材のフローリングを一枚板の無垢材を使い、表面にもニスを塗らなかったので、一年に一度大汗をかく事になる。
ニスのような木の表面を覆う処理をすれば手入れも簡単で、汚れも付きにくいのだが裸足になった時の温かさが全く違う事に驚き、メンテナンスの事をあまり考えずにそれにしたのである。
したがって、フローリングにはワックスを塗る事になるのだが、何を塗ろうか思案し、ネットで調べていたところ『未晒蜜ロウワックス』に行きついた。
これは無漂白の蜜ロウに一番搾りのえりゴマ油を加えて練り上げたもので100%混じりっけなしの天然素材から出来ている。少々、匂いには癖があるが塗ってしばらくすれば気にならなくなる。
塗った直後はツルツルといすべるので注意が必要だが、これで一年間は汚れから床を守ってくれる。
最近はシックハウス症候群に対応した素材で家を建てるようになったが、過去、かなり粗悪なものが使われた時代があった。
今はあまり品質を考慮することなく大量に作った物よりも、少々値段が高くともこだわりを持ってつくられた物を選ぶ消費者が増えてきているように感じる。
元来、日本人はそんな民族だった。欧米の大量生産、大量消費の時代から決別し、地球に優しい生活を心がけていく事が肝要だろう。