平家物語
『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表わす』から始まる平家物語は多分中学生の時に暗唱させられた記憶がお有りではないだろうか。
今日、金沢ロータリークラブ例会の卓話で日本では数少ない平家琵琶奏者の荒尾 努氏により『小秘事 祇園精舎』他の琵琶の演奏が行われた。
実は琵琶の生の演奏は初めての体験であり、今から870年もの昔に書かれた日本最古の文学に胸がときめいたのである。来年のNHKの大河ドラマ『平清盛』の放映も決定しており、今日はとてもタイムリーだった。
祇園精舎の『奢れる者も久しからず 唯春の夜の夢の如し 猛き者も終には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ』という一文は謙虚に生きる事の大切さと、視点を変えれば私たちの人生という時の流れの中で、人の命には限りがあるが、理念、哲学、思想には限りはなく、それを連綿と伝える事の大切さを教えてくれる。
まさしく、企業哲学は不変でありその企業の存在意義を後世に伝えてくれるのである。