長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

無理に売るな、お客様の好むものを売るな、お客様の為になるものを売れ

 『無理に売るな、お客様の好むものを売るな、お客様の為になるものを売れ』という言葉をご存じだろうか。これは近江商人の『商売の十教訓』の一節である。近江商人と言えば『三方良し』の経営が良く知られており、これを商売の指針としている企業は少なくない。
 私たちはお客様の為に消防車をつくるという視点で活動しているが、お客様の好むものと、お客様の為になるものを混同する事が少なくないのではないかと思う事がある。
 お客様の要求を実現する事は、当然大切だが製造する立場として、それがお客様の為になるか否かを見極める事はきわめて重要である。
 江戸時代に今でも通用する商売の教訓を残した近江商人は毎日の商売の中からこれらを確立したのだろう。そういう意味では今も昔もその原点は変わらないということだ。
 近江商人と言えば『天秤の歌』を思い出す。近江商人の息子が商売を学ぶ為に鍋蓋を売り歩き、その極意は技術や口の上手さではなく、お客様のために何ができるかだということに気付くストーリーは商売の原点であることに気づかされる。
 何時の時代も原理原則は変らない。私たちは多くのことを歴史から学ぶ事が出来るのである。
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