長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

・・・だから行きたくない

 私が小学生の頃、自宅の前にあった警察署の四階に剣道の道場があった。三年生の頃、剣道をやっていた従兄から進められてその道場に通う事になった。
 最初は興味半分で通っていたが、友人が一緒に行く様になったことから楽しくなり週に三回程通った。初めは出来なかった事が出来るようになる楽しさもあって積極的に通ったが、途中から練習しても上達している実感が無く行くのが嫌になった。
 周りは宥め賺して何とか行かそうとしたが、私は色々な理由をつけて行くのを拒んだ。頭が痛い、お腹が痛い等と仮病を使ったものだ。
 結局、中学生になるまでの三年間しっかり通う事になったのだが、それはどんな理由であれ自分で決めた事だから行きなさい、という一言だったように思う。
 大人はあれこれと理由を考えるが、子供には『やると決めた事は最後までやりなさい』で良いのだと思う。理由を説明しはじめればそれをかわす言い訳を考え、理屈をつけてくるものだ。
 以前、子供から『何故、人を殺めてはいけないのですか』と聞かれて理屈で説明しようとした先生が答えに窮した話があった。理屈ではなく、ならぬものはならぬという姿勢や決めた事はやり遂げるという姿勢を伝えるのも大人の大切な役割のひとつだと思うのだが、皆さんは如何だろう。
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