長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

私たちのコア技術を見極める

 昭和9年まちの小さなポンプ販売業が私たちの前身である。当時は消防自動車そのものがまだまだ珍しく殆どが海外からの輸入だった。
 戦後、物資が足りなかった頃、主にフォード社の自動車を解体し、主要部分を使い消防車に改装していた。当然、ボンネットやフェンダーなどは職人が手作業で作っていたのだ。そんな加工技術が私たちの根幹にあるのだが、それ事体がコア技術かと言えばそうではないと思っている。
 私たちがやっている事は、どこにでもある技術で決して特別な事ではないのである。また、コアの技術といえばものを加工したり、製造したりする技術と思いがちだが、もうひとつ忘れてはならないのはその技術を誕生させる元になった思想も技術のひとつだという事だ。
 コア技術とは加工技術など実態のあるものと、ものづくりの思想のように実際にかたちはないが、全ての根幹になるものがあり、その二つが一緒になって初めてコアの技術に昇華していくのだと思う。
 私たちのコア技術の根幹をなすものはまさしく専用設計の思想であり、それを実現する為の知恵と創意工夫でなくてはならない。
 未来に向けて私たち自身を見つめ直し、目的を達成する為にブレない軸の通った活動をしていくことを大切にして行きたいと思うのである。
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