長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

晴れの日に雨の準備をする

 天候が良く、青空が顔を覗かせている時は傘の事など忘れてしまうものだ。雨が降って傘が必要な時、傘を開くと穴が空いていたり、骨が折れていたり、ひどい時は傘がさびて開かなかったりした経験がある。
 晴れた日に傘を開いて乾燥させ、防水スプレーで処理するなど日頃やった事もない。それは、晴れた日は雨の日の事など考えないからである。
 雨が降って初めて、骨が曲がっているな、防水がきれて傘がびしょぬれになっているなと思うのだ。しかし、晴れるとまた傘の事は忘れてしまう自分がいる。
 防災に備えるという事はこれに似ていると思う。阪神大震災能登沖地震浅野川の水害、東日本大震災等、私たちは多くの自然災害を経験して来た。
 その都度、準備をしなくてはと思いながら、何の準備もせずに時間が経ってしまう場合が少なくないだろう。晴れた日に雨の日の準備をする事すらなかなかできない私たちなのだと思う。
 しかし、実際に事が起こってしまってからでは何もすることはできない。慌ててコンビニエンスストアーに行っても、皆さんこれまで経験した通りである。
 先ず、棚から消えるのは水と食料だ。普通に行動すれば品不足にならないものも、手に入れておかなければという人間の心理的が過剰な行動を生む。
 企業でも最悪を想定し準備をしなくてはならない事を知っている人は多い。しかし、それが出来ているかは疑問である。
 私たちの企業はこの部分が現在最も弱い。今が、会社の新年度が始まるこの一ヶ月が大切な時期だ。業務改善委員会のメンバーを中心に毎日準備が進められている。晴れの日に雨の日の準備をして欲しい。それが、その時に大きな差になる事は明白なのである。
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