長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

聞き古した話にも学びあり

 皆さんは一度読んだ本を読み返す事があるだろうか。私はふとしたきっかけから一度読んだ本を読み返す事がある。
 本を二度目に読むと一度読んだはずなのに初めて読んだ様な気がする事が少なくない。
 多分、気づきを得る部分が違うのだろうと思う。私たちは毎日様々な経験から気づきを得ている。過去に問題だった事でも成長すれば問題ではなくなっている事もあるだろう。したがって気づきを得られる視点が変わることで、初めて読んだ様に感じるのだと思う。
 常にアンテナを上げていると同じ話を聞いても気づきの部分が異なることがある。
 今から28年前始めて社会人になった時、現場の職人さんから使った機械や工具箱をきれいに掃除しておけ、と言われて黙々と掃除をした事を覚えている。
 最初の数週間はそんな事を中心にさせられたものだ。当時は学卒のやる仕事なのかと疑問に思ったものだが、今では何故彼がそれをさせたのか、整理整頓をしなさいと言い続けられたのかが良く分かる。
 仕事の基本を学ぶ前に人としての所作がさらに重要なのだという事を少ない言葉の中から気付かせようとしたのかもしれない。
 学びは気付きから得られる。それは人間の成長を示すひとつのバロメーターなのかも知れない。
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