長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

最善か無か

 『最善か無か』ドイツ語で言えば『Das Beste oder nichts』と言い、これはメルセデスベンツの企業哲学である。
 今日、ある会で隣に石川ヤナセの藤沢社長がお座りになられた。メルセデスベンツは私が大好きな自動車メーカーのひとつである。
 一般的には自動車を発明したのがメルセデスベンツだということは余り知られていない。また、車の衝撃吸収安全ボディやエアバックシステム、ABS(アンチロックブレーキシステム)という、現代の車の安全装置はその殆んどがメルセデスベンツの発明である。
 最近では走行中にブレーキペダルから足を離すとディスクブレーキのローターとキャリパーのクリアランスを自動で縮める事でブレーキが利き始めるまでのコンマ数秒を稼ぐ装置もメルセデスが実用化したものだ。
 このように安全性を追求する姿勢は世界中のどのメーカーより強いと思う。この原点になっているのが前述した『最善か無か』という企業哲学だと思う。
 私たちにも『人の命を救うために自分の命を懸ける人のために』ものづくりをする、という大原則がある。開発される技術は常にこの原則の下にあり、何時の時代にも不変の価値観として私たちの方向性を明確に示しているのである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ