長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

テストの為のものづくりであってはならない

 車の安全性を図る指針のひとつにクラッシュテストがある。世界で始めてクラッシュテストを行ったのはメルセデスベンツだ。事故が起こったとき乗員を守る為に衝撃吸収ボディをを開発し、実用化した。
 その元になる調査は事故調査チームをつくり、データーを収集した。したがって、メルセデスベンツの基準は実際の事故を元に乗員を守る為に設定されている。
 その反面、国産車の多くは事故を調査するのではなく、衝突テストに合格する為のボディ作りをしてきたと言わざるを得ない。近年、ユーロNCAP(ニューカーの衝突テスト)では25%のオフセットクラッシュが採用され始めた。
 これまでの40%オフセットクラッシュより、当然条件は厳しくなる。これに、良い成績を収めているのは、メルセデスベンツBMWボルボといった安全を重視したメーカーの車両だ。
 これは、先程も申し上げたように、実際の事故を調査した結果を反映した安全ボディであり、テストをクリアーするためのものでは無い事が大きな違いだ。
 私たちが製造する消防車両も国の基準を満たしているからそれで良いのではなく、現場に必要な消防車両をつくることが大切だ。その為にはお客様から情報を収集し、何が求められているかを認識する事から始まるのである。
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