君子、重からざれば則ち威あらず
先日、書店で一冊の文庫本が目にとまった。論語について書かれたもので200頁ほどだったのですぐに読めるなと思い買い求めた。
論語は聖書に次ぐロングセラーであり、二千五百年以上も前に孔子の言行をその死後にまとめたものである。
儒教の思想は日本の武士道精神に通じるように思うが間違いだろうか。
仁(思いやり)を基本とし、徳を目指す。読み進むにつれ、私たちが生きる現代社会に必要な思想のような気がしてならない。
その中の『君子、重からざれば則ち威あらず』はリーダーについて書かれた一説であり、孔子はその資質には以下のように五つあるといっている。
君子不重則不威(どっしりと威厳があること)
学則不固(学び続けて広い視野を持つこと)
主忠信(社会や人を欺かず誠意を持つこと)
無友不如己者(自分より優れた人と付き合うこと)
過則勿嘽改(間違いがあればすぐにあらためる事)
特に自分より優れた人と付き合い、間違いを素直に認め改めることは簡単に見えてもなかなか出来ない事である。
だからこそリーダーの資質を持ちリーダーシップを発揮できる人は多くないのかも知れない。さて、自分に出来ているだろうか。反省。