イメージが大切
今日は金沢工業高等専門学校一年生の製図の授業時間を一コマ頂いてお話をさせて頂いた。毎年、この時期にお話させて頂くのが恒例になっており、私たちのものづくりの考え方や職業についても理解を深めて頂くいい機会である。
この中から将来私たちの企業の門を叩いてくれる学生が一人でもいれば嬉しい限りである。
先ずは製図と設計は全く異質のものである事をお話した。製図は図面を書く技術であり、設計は目的を達成する為に何をどのように造るかの技術だ。高専生に期待されているのは後者であることが多い。
また、設計には何故それをするのかという目的と、それを実現する為のプロセスをイメージする力が不可欠である。
頭でイメージできない事をかたちにするのは難しい。しかし、イメージできるものをかたちにするのはそんなにも難しくは無いものだ。
先ずは着地点をイメージする事、すなわち、やると決めることがスタートである。今やっている事の積み上げた結果が目的を達成するのではなく、目的を明確に決め、その実現の為の原因づくりをするのが正しいプロセスだ。
一年生には少々難しかったかも知れないが、何事も興味を持って見て欲しい。そうすればその製品がいろいろな事を語ってくれる事を理解できるだろう。