長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

最初にこちらが『ノー』と言えば相手は永遠に『ノー』と言うだろう

 『YES/BUT』で話をすれば良いんだよ。特に目上の人や役職の上の人と話す時は気をつけなさい。この言葉は私が敬愛する経営者が当時まだ若かった私に教えてくれた事だ。
 当時、私が所属していた企業は瀕死の状態だった。立て直し屋と言われた彼が出向する時、君が行ってダメなら会社は清算すると言われたと回想していた。
 丁度、工場では改革検討チームが立ち上がり、私もそのメンバーに選ばれていた。それを担当していたのが社外からやって来たコンサルタントだった。
 彼は非常に奇抜なアイディアを次から次へと出し、その検討を私たちに求めた。私たちは常に現在ある仕事をベースに物事を発想していた。したがって出来るか出来ないかの判断基準が非常に低かったのである。
 今から考えると常に出来ない理由を探していたように思う。また、ある意味でコンサルタントにも反発していたのかも知れない。だから、皆で集まって出来ない理由を考えた。そう、出来る理由ではなく出来ない理由を理論整然と考えたのである。
 今でこそ、やれる方法を考えよ、と言いながら当時はそんな体たらくだった。当然こちらが『ノー』と言うものだから相手も永遠と『ノー』と言ってくる。
 そんな時ミーティングが終わった後、そっと私のそばに来て彼が教えてくれたのが『YES/BUT』法だった。今でも、彼のその時の顔を忘れない。私は多くの人に多くのことを教わった。今でも多くの人から多くのことを教わっている。
 私たちに係わってくれる全ての人に感謝を申し上げたい。
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