長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

教える事と育てる事

 今日は星稜高校野球部の山下名誉監督とお会いした。山下名誉監督と言えば、長年星稜高校野球部を率い、元中日ドラゴンズで活躍した小松投手やメジャーリーグで活躍した松井選手を輩出した名監督である。
 私は丁度、山下野球全盛期の頃、ブラウン管を通して星稜高校に声援を送ったものだ。そんな野球には厳しい山下名誉監督だが、日頃は私たちには気さくに答えてくれる。
 今日は言葉少ない彼の言葉の中でとても印象に残ったのが『最近の指導者は教える事は上手だが、育てる事が上手くない』という言葉だ。そう言われてみると、教える事と育てる事は次元が違う事に気付く。
 私たちの企業に最も足りないのは人を育てるという文化だ。これは個人主義が行き過ぎた結果だと反省している。企業は人を育てなければ必ず潰える。だからこそ人に投資し、次の世代を育てていかなくてはならない。
 企業のマネージャーの最大の仕事は人を育てる事と言っても過言ではないのである。教える事と育てる事の違いは愛情の違いだと私たちは思っている。
 自らは時と共に何時かは役割を終えるが、自分達が育てた人材は私たちが役割を終えた後に社会に貢献してくれる事だろう。それが人を育てる醍醐味だと思うのである。
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