夢を実現する発想法
- 作者: 川口淳一郎,山中伸弥
- 出版社/メーカー: 株式会社致知出版社
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: 単行本
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IPS細胞の研究でノーベル物理学賞を受賞した山中伸弥教授と、人工衛星はやぶさを無事帰還させた宇宙航空研究所の川口淳一郎氏の対談をまとめた『夢を実現する発想法』という本だ。
面白そうなので早速買い求め、帰り飛行機の中で読みきってしまった。偉業を成し遂げる人の思考パターンには共通している部分が多くある。実はその逆もしかり、上手く行かない思考パターンにも共通項があるものだ。
それなら上手く行く思考パターンを学び習慣化すれば良いのだろうが、生活習慣とは長い年月の下に積み重ねられるものだ。自分の意思で変える事は可能だが、継続する強い意思が必要だ。
人にはその時の自分の環境や状況で、気づきを得る部分が違うものだ。同じ本を読み返したにも係わらず、気づく部分が違うのも自分の環境が変化するからだろう。
今回は山中教授の
『悪い事が起こった時は身から出たさび』自分のせいだと考える。『良い事が起こった時はお蔭様』と思う、という言葉が心に残った。ことある事にブログに書き続けている原因自分論の思想だ。
また、偉業を成し遂げた時は自分が努力した割合は少ないもので、実は周りの人の助けがあって初めて物事は上手く行くものだ、と彼は語っている。
確かにそうだ、これまでやってきたことを翻れば全てがそうなのである。
最後にもうひとつ心にとまった言葉をご紹介したいと思う。
『よく、機が熟すといいますが。機は熟すものではない、と言うのが私の持論です。機が来るか来ないかは、その人の能力を示すバロメーターと言えるかもしれません。運不運という事も確かにあるかもしれませんが、いつまで経ってもその運が回ってこないようであれば、自分自身にも問題があると考えるべきではないでしょうか』・・川口淳一郎