長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

コア技術を取り戻す

 ものづくりの企業には必ずコアといわれる技術がある。それは、その企業の生命線である。仮に生産を拡大する場合、協力会社に生産を委託する事は必要かもしれないが、気をつけなければならない事はコアとなる技術はおさえておかなくてはならないという事だ。
 多くの企業が係わり、製品をつくり上げる産業は、自動車産業と航空機産業が代表としてあげられるだろう。自動車産業の雄であるトヨタは多くの協力会社を持ち、自動車を製造する事は知られているが、そのコア技術はしっかりと社内でおさえている。
 航空業界ではボーイング社がそのひとつとして知られているが、先日トラブルを引き起こしたボーイング787型機は準国産と言われるように日本の企業がその製造に深く係わっており、コア技術をおさえておかなかったのではないかと言われているのだ。
 私たちの企業のコア技術は、1)ポンプ技術、2)艤装技術の二つを上げる事が出来るが、この中でもポンプ技術はややもすると、規格をクリアしているから良いと考えてしまいがちだ。
 しかし、消防車メーカーがコアの技術を磨かずして将来発展する事は出来ない。例えば、効率の高いポンプ装置を開発するという事は小さなエネルギーでポンプを回す事が出来るという事だ。それが俯瞰的に見ればエコにもつながるのである。
 私たちはメーカーとしてコア技術を見直し、お客様の高度な要求にこたえる事が出来る技術集団でありたい。
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