長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

勝利を呼び寄せた強い心

 今日の別府大分毎日マラソンは見ごたえがあった。最強の市民ランナー川内選手と、実業団最強のランナー中本選手の一騎打ちは素晴らしいレースだった。
 マラソンはレースをどう組み立てるかが勝負の勝敗を分ける。特に私たち市民ランナーにとって30kmの壁は容赦なく、体力を奪う。私も過去に幾度かこの壁に阻まれ大変な思いをしたことがある。
 まあ、同じ市民ランナーと言えど、全く次元が違うから私たちの言っていることなど川内選手にとっては戯言だろう。
 28km地点で川内選手が仕掛け、何度もデットヒートを繰り広げ、最後の40km地点で川内選手が抜け出し、大会新記録の2時間8分15秒で競り勝った。
 最後は気持ちの強さだったと思う。川内選手は粘り強さでは定評があるが、最後の2kmからのスパートはテクニックや、体力の差ではなく、心の強さだ。
 人間の行動は最後はメンタルで決まるものだ。これまで多くのスポーツ選手が引退を表明した際、体力の限界と言ってきたが、彼らは精神力の限界だったことを一番知っているのだと思う。
 先日、元F1ドライバーの片山右京がいった言葉を思い出した。『身体は衰えても、心はさびない』、そんな気持ちでこれからの人生頑張りたいと思わせてくれるレースだった。
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