長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

イタリアの伝統と日本の伝統の調和


 今日は新年度のご挨拶を申し上げる為に奥能登へ向かった。奥能登の桜は5分咲きで、満開には後3〜4日はかかるだろうか。
 能登半島の先端の珠洲市から輪島へ向かう道すがらに揚げ浜塩田がある。ここでつくられる天然の塩は海水由来の多くのミネラルを含み甘みがある。
 この塩を使って焼き上げられるピザが金沢の郊外にある。ピッツァリア・サリーナのピザである。サリーナは日本でも有数のナポリピザの専門店だ。
 ピザを出すお店は日本全国に星の数ほどあるがナポリピザ協会認定店は石川県内でもサリーナだけであり、日本全国を見渡しても47店舗しかない。
 ナポリピザ協会の認定を受ける為には使用する材料や調理法が厳格に定められている。例えばピザの生地に使用できる材料は小麦粉、水、ビール酵母、食塩のみであり、生地を練る際には一切の油も使ってはならない。また、食塩は海水から作ったものに限定される。
 ピッツァリア・サリーナで使われている食塩は、実は珠洲の揚げ浜塩田でつくられた塩である。揚げ浜塩田の塩は日本古来の製法を連綿と受け継いでおり、それこそ手塩にかけた塩なのである。
 ピッツァリア・サリーナのシェフの祖父は揚げ浜塩田の塩士『角花菊太郎氏』であり、イタリア伝統の食べ物とのコラボレーションから素晴らしいピザが焼き上がる。
 ナポリピザ協会もイタリア伝統のピザを守ろうと設立された。揚げ浜塩田の塩も江戸時代からの技法を連綿と受け継いでいる。この伝統文化の出会いがナポリピザに融合され、私たちの味覚を楽しませてくれる。是非一度お試しあれ。
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