工夫が出来るからものづくりは面白い

　翻ってみればこれまでものづくり企業として様々な問題に直面して来た。ものづくりは品物を仕入れて再販する業種よりも様々な面で複雑だ。
　したがって、問題が発生すると直接コストに跳ね返ってくるのだが、それを明らかにする為には時間を要する事が少なくない。
　現在、私たちが抱える問題を解決する為には潜在的な問題点を如何に顕在化させるかに掛かっていると言っても良いだろう。結果だけを見ても、それは見えてはこない。製造のプロセスをじっくりと観察すると、見えないものが見えてくるのだ。
　それらを一つひとつつぶしていく事で、結果は明らかに変わってくる。潜在的なムダをあぶり出し、解決に導く事で収益構造も大きく変化する。小さな事が大きな問題の原因になっている事も多いものだ。
　こうなるのは当たり前、こうだからそれは当然でしょう、という視点は何も解決に導かない。
　ものをつくるという仕事には夢がある。その夢をお客様と私たちが共有する事が出来るのだ。
　問題は悩むためにあるのでは無く、解決し、その結果成長する為にあるのだ。
　工夫出来るからこそものづくりは面白いのである。

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