長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

頑固親父の勇退


 ここまで先生らしい先生を私は知らない。まさしく昭和の時代を生き抜いた、たたき上げの先生が8年間勤め上げた金沢市PTA協議会事務局長を卒業された。
 翻ってみれば柳瀬先生は私が中学三年生の頃、私が通っていた中学校に赴任してきた。二年生の冬に学校が火事に見舞われ、バロック調の校舎は一部を残して燃え尽きてしまった。
 暫くは体育館をベニヤ板で仕切り、急場をしのいだ。私の妹も弟も柳瀬先生にお世話になった。そして、私が金沢市PTA協議会会長を務めた二年間事務局長を務めてくださった。
 何か深いご縁を感じる。口は悪いが、子ども達に掛ける情熱はひしひしと伝わってくる。涙もろく、いつも率先して身体を動かしてくださった。
 今の教師はある意味でかわいそうだと仰る。言いたい事は良く分かる。子ども達の瞬間を捉える事が出来なければ信頼関係を構築する事は難しい。今の教師は子ども達に向き合う時間より、書類を書いている時間の方が多いと嘆く。
 彼のように子供の心をわしづかみできる教師に出会うのは難しい時代なのだろうか。何れにせよ、事務局長としての8年間本当にお疲れ様でした。心から御礼を申し上げたいと思う。
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