想像力を働かせよう
今日は金沢工業高等専門学校の五年生へ講義に出かけた。毎年、この時期に授業の一コマを頂き、学生に語りかける。
私たちの頃とは学生の質が違うと感じる。良い意味でも悪い意味でも、私たちの頃はバンカラだったと思う。31年前と今を比較すること自体がおかしいな事だが、あえて言えば今の学生はインテリジェンスな顔つきだ。
頂いたコマは機械製図についての授業だった。高専の学生に期待している事は綺麗に図面を書くことではない。それはテクニックに過ぎない。製品開発には必ず目的がある。
その製品は何を解決する事を目的につくられたのか。その目的を実現する手法はひとつだけではなく、複数ある筈だ。
したがって、想像力を働かせることが設計に繋がり、製図とはそれを万国共通のルールに則って表現する手法に過ぎない。さらに、学生諸君には問題の本質を見抜く目の大切さと、その為には常に問題意識を持つことだとお話した。
想像力を働かせることが出来るエンジニアに成長して欲しい。技術を通じて社会に貢献することがエンジニアの使命なのである。
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