長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

カーボンファイバー


 私がCFRP(カーボンファイバー・レイン・フォースド・プラスティクス)を知ったのは今から30年も前の事だ。
 当時、CFRPは、まだまだ基礎研究の段階で、強度部材には使用されていなかった。せいぜいゴルフのクラブやつりの竿に一部が使われていたくらいだった。
 私の大学の卒業論文のテーマがCFRPの衝撃強さにおける温度依存性だったことを思い出す。温度と衝撃強さの相関関係を実験によりデーターを収集した。
 現在では自動車をはじめ航空機にまでCFRPは使用されるようになった。当時はCFRPが強度部材に使用されるにはもっと時間が掛かるだろうと思っていた。
 今では、私が趣味に乗っているバイク(自転車)もCFRP製だ。CFRPは重量比(比強度)の視点で見れば鉄よりも遥かに強い。しかし、この夢の部材の欠点はコストだ。
 これが解決できれば、私たちの製造する消防車両がCFRP化されるのも、長い時間は掛からないだろう。
 私が引退する65歳までにはオールカーボンファイバー製の消防車をつくりたい。何時の時代も夢は前に進むための原動力になるものである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです