イメージは実現する
イメージできる事は必ず実現する。反対にイメージできない事を実現させるのは難しい。
私たちがオールアルミニウム製の消防車両を日本で走らせたい、と思ったのは今から三年前である。
ヨーロッパの消防車両がアルミニウムで出来ている事に驚き、その技術を供与してもらおうと、ドイツに幾度も足を運んだ。
頭の中では、日本でオールアルミニウムの消防車両が走っているシーンが映像の様にイメージ出来たのである。それから、三年が過ぎ、私たちの夢は現実のものとなった。
日本で初めて、オールアルミニウムの消防車両を完成させ、さらにCD−1型のボディーに1500リットルの水槽の搭載に成功した。これは、画期的な事であり、日本の消防戦術を根底から変える出来事となるだろう。
さらに、一本で消火活動する事が多い中で、吸管の吸水性能を飛躍的に向上させる事に成功し、吸管一本で、無圧水利において、1500リットルの吸水能力を可能とした。
全てが日本で初めての事であり、現場でのご意見に真摯に耳を傾けた結果である。
ものづくりとは独善的であってはならない。自らの都合ではなく、お客様の都合を優先するからこそ、市場から受け入れられるのである。