実践が少なくなったからこそ高度な訓練が必要なのだ
現在、日本に接近中の二つの台風からは目が離せない。お互いに影響を受ける事でどの様な動きをするかが予測がつかないからだ。
十月にこれだけ多くの台風が発生したのは過去記憶がない。各地に被害が及ばなければ良いのだが・・
さて、今日は石川県消防学校の警防課呈の講師として消防学校に出かけて来た。所属では中堅クラスの消防職員が対象だった。
消防ポンプの構造、原理原則、運用方法などをお話しした。特に昨今は火災の発生件数が減少の傾向にある。それ自体はとても良い事であるが、反面実戦経験が不足している事が悩みの種の様だ。
特に、火災を含む大規模な災害が発生した際は、経験不足は災害を拡大させる可能性すらある。その為には日頃の訓練が不可欠だが、現在、日本国内に高度な訓練を行う事が出来る施設は非常に少ない。
消防大学校や海上保安庁の施設には、火災現場を再現できる高度な施設があると聞く。そこで、極限の現場を経験する事が、有事の際に役立つ事は間違いのない事実だろう。
郷土、石川県の消防学校の設備はお世辞にも、胸を張れるレベルではない。富山県では高度な訓練設備を備えた、消防学校が新築されたと聞く。
県民の安全安心が最優先というなら、それを守る消防官の訓練施設を整備する事は最優先課題ではないだろうか。それが消防官の命を守り、県民の生命財産を守る事につながるのである。