長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

心を亡くす

 心を亡くすと書いて忘れると読む。もうひとつ、同じ様に横に並べて、忙しいと読む。
 これは、江戸時代に商人がお客様からの注文を忘れる事は、心が無くなってしまう程大変な事だと教えた。(多分、信用→心用と言葉をかけたのではないかと、勝手に思っているが・・)
 また、忙しいと言っていると、心を亡くして良い仕事が出来ないよ、と教えたのである。
 仕事は、段取り八部である。いかに川上で仕事を整理し、入念に準備をするかでプロセスの効率が決まる。結果として、出来たから良いではないか、ではなく、如何にして出来たのかが大切なのである。
 私たちのものづくりは、これまで現場に大きく依存していた。設計の多少の間違いは、現場力がそれを解決してしまっていた。
 結果として、品質の高いものは出来てはいたが、川上の要である設計部隊がそれに頼り切ってしまい、成長出来なかった。
 これからは、そうはいかない。設計力と現場力が両輪となり、お客様から喜ばれる消防車両を生みださなくてはならないのだ。
 その為には川上での段取り(準備)を綿密に行う事が、二つの心を亡くす、を無くしてくれるのである。
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